流傳太鼓のルーツと太鼓の話
・・・流傳太鼓のルーツ・・・
皆さん こんにちは ! 流傳太鼓です。
私たちは、和太鼓の響に魅せられて集まった仲間です。
「流傳」とは「世間に伝わる」と言う意味ですが、その名の通り、多くの方々に和太鼓の素晴らしさを伝えていこうという目的をもって、平成13年に結成致しました。
現在の活動状況は、東京・神奈川を中心にメンバーによる舞台活動や、主に横浜市を中心に盆踊り大会やお祭り等にも出演しておりますと共に、和太鼓の普及を目的とした和太鼓教室を、関内の「横浜市技能文化会館」で開いております。
お読み下さっているあなた、和太鼓の魅力に是非触れてみませんか!
・・・太鼓のはなし・・・
◆みやだいこ
祭りや盆踊りのときに、よく使われる太鼓は「宮太鼓」と言います。お寺や神社にもあります。
◆ときだいこ
昔、お城には「時太鼓」と言って、時間を知らせる太鼓が、必ずあったそうです。
ドーン、ドーンと体中に響く音を出す太鼓。
とうしてあんな音が出るんだろうか宮太鼓を分解してみましょう。
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◆まく めん どう
太鼓は、膜(打つ部分を「面」と言う)と胴に分かれます。
太鼓は、面を打つと音が出ます。
でも、聞こえるのは打った面から出る音だけではなく、面を打った ときの振動が胴の中を伝わり、もう一方の面も振動させて音が伝わる。
だから、太鼓全体から音が出ているように聞こえるんです。
太鼓の音は、赤ちゃんがお腹にいるとき感じていたお腹の中の「ひびき」と似ているとも言われています。
だから、太鼓の音を聞くと、なにか心がなごむのかも知れません。
◆まく めん かがみ・
膜=皮で出来ており、打つところは「面」や「鏡」と言います。
太鼓の膜には、動物の皮が使われています。
やぎ、羊、馬、犬などの皮で、和太鼓には、主に牛の皮を使います。
それも赤毛の和牛が良いと言われており、皮に粘りがあり強いそうです。
◆どう
胴=膜をささえ、音を響かせるように内側はデコボコに なっております。
和太鼓の胴は、ほとんどが木から作られており、宮太鼓の胴に適しているのはケヤキです。
その他に、タモ、シオジ、センなど、硬くて木目が詰まっている重い木が良いそうです。
日本では、木曾、東北など寒い地方で育った樹齢50年~100年位の太い木が太鼓の胴に適しており、昔の太鼓屋さんは、「山ごと木を買った」と言います。そして胴に適した木を探すために山に入り、太い木を選んで切り出したそうです。
太鼓は、1本の木の中をくりぬいて作りますので、直径2m以上の大きな太鼓の胴にする木は、もう日本には無いと言われてます。
・ざがね 座金=綺麗な形をしており、かんを固定します。
・びょう 鋲=膜を胴に固定します。